自動車の鈑金塗装の仕事をするなら、分解作業が可能になる整備士の資格があると良いでしょう。おすすめなのは2級以上で、1級を持っていれば格段に仕事の幅が格段に広がりますが、鈑金塗装の仕事が中心なら2級資格で十分です。塗装技能士は木工や建築、金属と噴霧や鋼橋塗装作業に分かれますが、自動車の作業に必要なのは金属塗装作業です。塗装の知識と技術が証明できる国家資格なので、鈑金塗装の仕事をするのに持っておいて損はないです。
アーク溶接やガス溶接、アルミニウム溶接とボイラー溶接の溶接技能士は、腐食で大きな穴があいている自動車を扱うのに必要です。優先して取得したいのはガス溶接とアーク溶接で、この2つがあれば古い自動車が扱いやすくなります。有機溶剤作業主任者は、揮発性の高い有機溶剤を用いる作業に役立つ資格です。鈑金塗装では自動車の洗浄や塗装など有機溶剤を扱う場面が多いので、持っておいた方が重宝がられるでしょう。
作業現場で指揮や監督ができることから、自分自身ではなく他の人が作業をする状況でも役立ちます。危険物取扱者は自動車の鈑金塗装に関係なさそうですが、引火性の液体を扱うことがあるので、安全に扱える知識の習得が可能なことから取得がおすすめの資格だといえます。特におすすめは乙種第4類で、ガソリンの安全な取り扱いができるようになります。作業そのものは誰でもできますが、知識が不十分だとうっかり引火事故ということになりかねないので、安全を考えると取得は必要不可欠ではないでしょうか。